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いまなぜコンテンツマーケティングが重要なのか?に対するアカデミック側からの回答 Content Marketing World 2013レポート② 

著者

株式会社大和広告代表取締役

花崎 章広島県生まれ。中央大学商学部卒。大学卒業後、広告会社営業、メーカー広告宣伝担当を経て、2002年から株式会社大和広告 代表取締役。 社長業を務めるかたわら2007年に社会人大学院デジタルハリウッド大学院に入学。主にデジタルテクノロジーとマーケティングに関する研究に参画し、オフラインマーケティングの経験と新たに獲得したオンラインマーケティングの知見と人脈を生かした幅広い活動を展開している。 その他コーチング、アクションラーニング、NLPなど、個人と組織内の効果的なコミュニケーションや学習に関する研究も行い、コラボレーションツールを活用した自社ビジネスへの応用を実践中。 また2009年「マーケティング力アップから地域活性化を目指そう」という目的でイマジナクトラボを企業内に立ち上げ、これからのマーケティングを地域に啓蒙する教育事業を実践している。

今回は先週米国クリーブランドで開催されたContent Marketing World 2013からのレポート第2弾。

名門ノースウェスタン大学メディルスクールのDon E. Schultz名誉教授のキーノートが個人的に印象的だったのでご紹介。

 

企業にとって、いまなぜコンテンツマーケティングが重要なのか?

©iStockphoto.com/courtneyk

©iStockphoto.com/courtneyk

 

ブランドの選好度は多くのカテゴリで年々低下してきている

企業のブランディングが機能しにくくなっている現実を物語っています。マーケターが日夜あたらな取り組みを行っているというのに。

なぜなのか?第一の仮説として景気後退との相関関係を調べてみたそうです。

結論。単純に景気後退によるものでは説明がつかないようです。

では原因は何なのか?

 

企業のマーケティングが生活者の情報接触行動の変化についていけていない

Schultz名誉教授によると、生活者のメディア消費、なかでもソーシャルメディアの利用拡大がトラディショナルメディアの利用、ひいてはブランド選好の低下に直接的に影響を与えてるのではないかということのようです。

でも、多くの企業でソーシャルメディアは積極的に活用されていますよね。にもかかわらずブランド選好が低下しているのは、現在の企業で用いられているブランディング理論やコンセプトは基本的に1970年代〜1990年代のままなんじゃあないか、と推量できると。

 

ワタクシはこう思いました。

これまでのオンラインマーケティングの歴史の中にはそれぞれの時代を象徴する流行(サーチやらソーシャルなどなど)があったと思います。これこそがマーケティングを変革する決定打だ」という期待とともに。

でも実際はサーチがソーシャルに置き換えられる、といったことはありませんよね。コンテクストに応じて生活者はそれらを「ツール」として賢く使い分けています。その生活者の思考や行動に寄り添ってマーケティング自体をあらためてつくり直してはじめて、企業はブランド選好を今後高めることができるんじゃないか。

そして、コンテンツマーケティングの考え方は、企業がそんな未来を実現するために極めてパワフルに機能するんじゃあないかと思うんです。

 

Schultz名誉教授はキーノートでこの厳しすぎる課題解決に関するメディルスクールのアプローチを述べたあと、スライドでこう続けました。

 

「みなさん は今日この場でブランドとブランディングの未来を手中に収めることでしょう。

 それはまさにコンテンツマーケティングのことなのです」